【1.はじめに 土栽培の水やりについて】

植物の栽培は、今も昔も変わらず大変なブームで、国民の多くが様々な植物の栽培に取り組んでいると言って良いでしょう。
なかでも一番重要なのは土づくり。養分のバランスだけでなく、水はけ(ただたんに水はけが良ければいいわけではありません)も非常に重要です。

土栽培では鉢や、畑に水やりをするのが当たり前ですが、
さて、撒いた水のうちのどれだけの量を植物が使っているかまで気が回る方はあまりいないでしょう。
そう、一般の土栽培で撒いた水の大半は、流出するか、大気中に蒸発するかのどちらかで、流出しています。
植物が吸っている水の量など、全体の数%にすぎません。
何と言う無駄なのでしょう。
あまり皆さん気になさらないのは、裕福なのと、水が豊富な環境で暮らしているからなのかも知れません。

さて、無駄を覚悟で(無視して)水をしっかり撒いたとしても、
土の状態によっては、植物に有効な水の量を与えたことにはなりません。
水はけが良すぎる土壌は使える水が少ないし、水持ちが良すぎる土壌だと、土の中の酸素が足りなくて根が腐ってしまう
(根も呼吸しているのです)でしょう。

「土は偉大だ、マザーアースだ」と良く言いますが、なかなか土栽培はやっかいだと思いませんか?

【2.セラミック栽培と土栽培との違い

セラミック栽培で植物を育てると、植物はあまり多くの水を必要としていないと言うことを気づかせてくれます。

■土栽培の場合の(植物への)水供給

水分は多くなったり少なくなったり。
水やりをする、または雨が降ると水分量は多くなりますが、ちょっと忘れると乾いてしまいます。
水分量が多すぎれば根腐れ(窒息枯死)しますし、少なすぎれば乾燥枯死します。

水やりは重要ですが、本当は土壌をいつも適潤に保つことは至難の業でしょう。

通常の土栽培のように植物に過剰の水を与えて根を腐らせたり、潅水が不十分になり植物を乾燥枯死させることはありません

土栽培の場合

水分は、多くなったり少なくなったり

多すぎれば根腐れで、少なすぎれば乾燥で枯れてしまいます

■セラミック栽培の場合の(植物への)水供給


植物が生育に必要で吸い上げた分だけ、セラミックは水源から水を補給します。
このため、セラミック内の水分量はいつも一定です。
また、多すぎることも無いので、植物の生育にとって、いつも適当な水分量を保持しています。

このように、植物に過剰の水を与えて根を腐らせたり、潅水が不十分になり植物を乾燥枯死させることはありません
土が乾いたらたっぷり水をやる。これを繰り返す土栽培よりも、常に一定量の水を供給できるセラミックカルチャーのほうが
植物にとっては快適な環境ではないでしょうか。


セラミック栽培の場合

植物が吸い上げた分だけ補給できるので、水分量はいつも一定


【3.セラミック栽培と水耕栽培との違い】

水耕栽培とよく間違われますが、全く違うシステムです。

セラミックは毛管力によって水を保持しています。この水を毛管水といいます。植物はセラミックの表面に直接根を張っており、この毛管水だけを使っています。水を毛管力で保持しているため、水面よりも高い位置にセラミックがあっても常に一定量確保でき、使った分を同じく毛管力によって補給できます。

これに対して、水耕栽培で使っているのは、重力以外の力を受けていない自由水です。植物は自由水の中に根を浸けています。

つまり

毛管水

自由水
植物栽培 セラミック
土栽培

水耕栽培

自由水のみ・・・水耕栽培

自由水+毛管力で保持された水・・・土栽培

毛管力で保持された水のみ・・・セラミック植物栽培

植物の根を栽培溶液に浸ける水耕(水気耕)栽培と異なり、栽培溶液を循環させたり、空気(酸素)を送り込む必要はありません。動力が要らない省エネルギー栽培方法といえます。